ロカラの事業内容
――どのような事業を展開していますか?
「地域のできないをなくす」というビジョンで、地域の事業者さんのDX支援を行っています。主力事業は食品のEコマース産直型ECサイトで、「地元市場」というECサイトを運営しています。ECサイトへの出品代行、販売代行を行い、事業者様の売上の中から25%を手数料として受け取るモデルです。
他にも大手三大モールでの販売代行や、映像制作やプロモーションなどを行っています。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/s-hokkaido-shop/
――地元市場はどのようなお客さんが購入し、どのように集客を行っているのでしょうか?
関東の方に多く購入してもらっています。ECサイトを通じ、北海道の魅力が道外に届いていると感じています。集客は口コミとSEOがメインとなっています。口コミでの集客に一番力を入れており、今後より強化していこうと考えています。
ロカラを創業した背景
――産直型EC事業を行うと決めた理由はありますか?
実家が農家だったことが大きいです。農家で困っている方を支援したいと思い、最初は個人事業主として2年間ほど農家さんのサポートを行っていました。その中で、ITへのリテラシーに課題を感じ、ITの支援を始めました。
その後、地元が函館だったことや、クライアントの農家が函館の方に多かったことから、函館で創業しました。事業としても、初めは函館付近に絞ってマーケットを取りに行こうと戦略を立て、道南市場(現:地元市場)というECサイトを作りました。
――医療従事者であった中川さんが農家さんのECサポートをしようと思った背景は?
実はここが、ロカラのミッションに通じるところになっています。幼少の頃、農家はいわゆる「3K ※」というイメージを持っていました。
※3Kとは、一般的に「キツイ、汚い、危険」や「カッコ悪い、臭い、汚い」など農業や工事現場などを指して使われる用語
今はまったく思っていません。むしろ、人の食を支えている重要なポジションとして、めちゃめちゃクールだと思っています。しかし、当時の僕みたいに3Kのイメージから、農家を継がない方は意外と多いと思います。
そこでロカラでは、「ローカルをちょっとカッコよくする」をビジョンとして掲げて日々活動しています。具体的には、3Kのイメージを払拭し、「実は、農家はカッコよく、すごい」ということを伝え、農家を継ぐ人や新規就農が増えたらいいなと思っています。
今後の事業戦略は?
――ロカラの今後の展開はありますか?
まずは、今の農家さんなどの事業者さんにコミットして、サポートをしていこうと考えています。そのため、今の事業者さんに最高のサービスを届けるために試行錯誤しているところです。また集客においても、既存のお客様に対してよりよいサービスを提供し、リピートしてもらえるように動いています。特に、口コミベースで広がっていくようにいろいろな施策を考えています。
中長期的には、北海道で4000社の契約を取ることを目標にしています。その後は、日本全国でもサポートできたらと考えています。
ロカラのビジョン
――ロカラが作りたい世界などはありますか?
「地域のできないをなくす」というところを軸として引き続きやっていきます。今は地域の事業者さん単体に注力し、今後は行政や大学機関とも連携をしながら地域全体の悩みを解決したいと思っています。
地域創生のリーディングカンパニーになるといった目標を掲げ、大手ができないような細かい足回りなどをサポートをして行きたいと思っています。