データから未来に新たな価値を提供する:ゼロスペック株式会社

ゼロスペックの事業内容

――どのような事業を展開していますか?

GoNOW(https://5-now.com/)というサービスを提供しています。GoNOWというサービスは、IoTのセンサーとSaaSのサービスを合わせたプロダクトです。かつて人が考えたり、人が行う必要があったことを、データを使うことでより少ない業務で実現できるようにサービスを提供しています。

エネルギー会社は家庭や企業へどんなときでも安定的に供給し続けなければいけないのですが、GoNOWを使用頂く事で、より効率的に供給業務を実現し、現場の配送員やエネルギー会社の業務改善に貢献できればと思っています

GoNOWが生まれた背景

――GoNOWというサービスを始めたきっかけはなんですか?

会社設立においては、前職のニトリグループでの経験が大きな影響を与えています。「未来をしっかりみなさい、想像しなさい」と言われ、「正しい方向に未来を想像し、そこに向かって努力をする」という言葉や多くの経験を元にサービスを考えました。

灯油に関するサービスを思いついたのは、出身が北海道で身近に灯油があったことが要因です。実際に灯油に関して調べてみると、人に依存した配送や、業務自体が過酷であることが分かりました。しかし北海道にとって灯油は生活のインフラであるため、どんなに過酷でも続けていかなければいけなく、大きな課題があると感じました。また、日本全体もですが、特に北海道の地方は高齢化や人口減少の地域が多いといったところで、インフラサービスの継続が難しくなっていくことも感じました。

海外でゴミ箱に取り付けられたセンサーによって、ごみの回収時期を効率化しているという事例を思い出し、上記の課題と結びつき、サービスを開発しようと思いました。課題感は配送しているエネルギー会社自身も持っていましたが、手が回っていないという状況だったため、新参者の僕らが変えていけるのでないかということもありました。

――起業しようと思った背景は?

実は新卒で入社する際から、起業するということだけは決めてました。しかし、仕事にやりがいを感じていたため、起業のことを忘れかけていた時期もありました。それでも、やっぱり起業したいと思い返し、自分で会社を作りました。

ゼロスペックの今後の戦略

――今後の事業戦略などは考えていますか?

GoNOWは、IoTセンサーとSaaSの組み合わせであるため、灯油だけにとどまらず他の液体系などでも使えると考えています。またハードとSaaSではなく、SaaSのみでも事業展開できるのではないかなと試行錯誤しているという状況です。

他にも、北海道大学さんと共同研究や、データをどのように活用するかといったところも進めています。

ゼロスペック、多田さんのビジョンとは

――今後のビジョンはありますか?

インフラなど過酷な環境で働いている人たちに、より楽になる環境を作れるんじゃないかと思っています。灯油の領域に目をつけた背景には、そういうところがあります。業務時間が減ることで家族と過ごす時間が増えたとなると、僕らもすごく嬉しいことです。過酷な仕事は多くあるため、テクノロジーの活用や、データを活用することで、より彼らの環境を変えてあげたいと思っています。

当社のビジョンである「データから未来に新たな価値を提供する。」を貫いていきたいと思っています。

この記事の企業

GoNOWという灯油自動発注配送管理システムを提供している企業。 灯油タンクの残量を可視化することができるため、配送コストや配送効率の向上させる